20代男性SE~舌がん体験記(ステージⅣ)~

舌がん(ステージⅣ)の検査・治療体験記を書いています。

初めて紹介状先の病院に行きました【後編】

最初に行った検査は、同じ口腔外科の病室で採血と血圧・体温測定でした。
その日は病院の先生方の定期健診だったのか、順番が来るまで歯医者さんのイスのところで待つように指示されました。

 

待っている間にH教授がやってきました。とても温厚そうな人でした。笑
H教授は私の舌の腫瘍を触り、診て、いくつか質問しました。H教授はS先生に「もんもんさんの舌の表面が白くなっている。うまく唾液が呑み込めていない感じだ。処方箋でフロリードゲル出しといて。ではもんもんさん、また」と言って、立ち去りました。
※フロリードゲル は、簡単に言うと舌に塗るジェル状のお薬で、舌の白い部分(カビ、ばい菌)に対して効果があるそうです。詳しくは以下のサイトを参考にしてください。

フロリードゲル経口用2%の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典

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その後、放射線科に移り、胸部レントゲン、尿検査、造影CT、スパイロ、心電図などの検査をしました。
造影CTは、検査するために薬を体内に入れる必要があり、点滴みたいな感じで針を刺された状態で検査しました。20~30分ぐらい寝た状態でした。薬のせいか頭がぼーってしました。
※実際に熱が上がってました。

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一旦お昼をはさみ、胃カメラ検査するために外科に向かいました。
外科のK先生は、肌つやがきれいで気さくなイケメンおじさんでした。いっしょに飲んだら楽しいだろうなーって感じの人でした。笑

 

K先生「お昼食べちゃったの?時間あれば今日やろうと思ったのに。来週にしようかー。最短で水曜日だけど、水曜日どうかなー?あと、胃カメラ検査の目的は聞いたかな?あとはー、胃カメラ検査初めてでしょ?何か不安なこととかある?」

 

私「水曜日に胃カメラ検査で問題ないです。胃カメラ検査の目的は口腔外科の先生から聞きました。胃カメラ検査はおえーってなりますか?どんな感じでやるのでしょうか?」

 

K先生「じゃ、8月11日(水)の10時に胃カメラ検査ね。後で資料渡すけど、胃カメラ検査する前日の21時以降は何もご飯食べないでね。きれいな状態の食道診たいから!目的は聞いてるね。まあ追加で説明すると胃カメラ入れたときに変なできものあった場合は、小さなハサミで一部切って追加検査するかもしれん。もんもんさんは若いしそんなことはないと思うけど。胃カメラはのどに麻酔した状態で、細い管みたいなもの口の中に入れて管先のカメラで食道や胃の状態を確認する検査です。麻酔してるから痛みはないと思うけど、のどに違和感あっておえーってなるかも笑。それが嫌なら、事前に鎮痛剤を打って眠った状態でもできるよ。けど鎮静剤を打って起きた後は少しくらくらするし、検査後数時間安静にしてもらわないけんけど」

 

私「胃カメラ検査する際は、鎮静剤打った状態でお願いします。笑」

 

K先生、看護師の方から胃カメラ検査に関する資料をいただき、外科を出てこの日最後の口腔外科に戻りました。

 

口腔外科では、主担当のS先生から今後の検査スケジュールをまとめた紙をいただき、説明を受けました。以下、その紙に記載されていたスケジュールを簡単にしたものです。

・8月10日 13時~ 造影MRI、頸部US

・8月11日 9時~   生検、胃カメラ検査

・8月13日 14時~ 生検や他検査の結果を報告
          ※ここで、だいたいの病名、腫瘍が悪性/良性のものか説明。

・8月16日 13時~ PET検査【@九州がんセンター
          ※この検査で舌以外の箇所にがんが転移していないか確認する。                                                      生検の結果で腫瘍が良性の場合、なし。 

・8月18日 14時~ 結果報告
            ※ここで、がんステージや手術内容について説明。

 

S先生からは、今後の検査結果によっては追加で検査があることも説明されました。
PET検査は、生検の結果が悪性(がん)になってから予約するものだそうですが、私の場合は悪性の可能性が高かったので、先に予約する形になっているそうです。

 

この後は、受付で本日分の外来治療費を支払い、隣接されている薬局に行き、たくさんの処方箋をもらいました。
処方箋では、ロキソニン(痛み止め)を5日分、カロナール(ロキソニンより成分がちょっと低いが胃が荒れにくい痛み止め)を7日分、フロリードゲルを5日分、栄養ドリンク剤を7缶もらいました。
※痛み止めは、基本的にはカロナールを使用して、どうしても痛みが出る場合にロキソニンを飲むように説明されました。
※栄養ドリンク剤は、舌の痛みが激しくなって食べ物が食べれないとき用に用意してもらいました。

 

 早見表 ※更新あり

日付 イベント
(日常生活の変化、検査内容、検査結果など)
治療費
2021年6月上旬 ■左側の舌に違和感を感じはじめる。       ー
2021年7月中旬

■左側の舌が痛み始める。
  鏡で確認すると、
  白い斑点がかった腫瘍が目視で確認できた。

      ー
2021年7月30日

■近くの口腔外科クリニックに初めて行く。
【検査内容】
 ・先生に舌の腫瘍を触ってもらう。
 ・綿棒みたいなもので、舌の腫瘍の表面を擦り、 
    試験管みたいなものに入れる。
【検査結果】
 ・がんの可能性があると診断される。


■痛み止めの処方箋(ロキソニン)を5日分もらう。


■親、会社の上司に舌にがんの可能性があること、
  入院・手術する可能性があることを伝える。

 約3,600円
2021年8月2日

■2回目の口腔外科クリニックに行く。
【検査内容】
 ・生検。 ※実施しなくなった
 ・2人の先生で舌の状態を目視で確認。
【検査結果】
 ・生検は、入院・手術想定の病院で実施する
      ことになった。病院へは、クリニックから
      紹介状を書いてもらうことになった。


■会社の上司に今後の仕事のスケジュールを相談した。

■母親に実家の病院で検査してもらうことを伝えた。

 約1,800円
2021年8月5日 ■実家の福岡へ出発。       ー
2021年8月6日

紹介状先の病院に初めて行く。
【検査内容】
 ・舌の状態の確認(写真撮影、腫瘍触るなど)。
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ 採血
   ‐ 血圧・体温測定
   ‐ 胸部レントゲン
   ‐ 尿検査
   ‐ 造影CT
   ‐ スパイロ
   ‐ 心電図など
 ・今後の検査スケジュールを説明してもらう。
【検査結果】
 ・舌の状態は悪性に近いため、
  最悪手術する想定として、舌以外の箇所にも
  異常がないか検査する方針になった。


処方箋を5~7日分もらう。
  ‐ ロキソニン(痛み止め) → 5日分
  ‐ カロナール(痛み止め) → 7日分
  ‐ フロリードゲル(舌の塗り薬) → 5日分 
  ‐ 栄養ドリンク剤 → 7缶

約16,500円