20代男性SE~舌がん体験記(ステージⅣ)~

舌がん(ステージⅣ)の検査・治療体験記を書いています。

PET検査の結果共有、そして手術内容の説明【前編】

2021年8月17日(火)の午後、PET検査の結果を聞きに行くために(紹介状先の)大学病院に向かいました。

 

病院に着き、いつも通りの受付をすませ、口腔外科の前で待っていると、前回同様のコの字型の会議室に案内されました。

 

H教授、S先生、Y先生がおり、挨拶し、私と母親は奥の席に座りました。
(父親は仕事で不在です。)

 

私は、首に転移していないか、内心とてもドキドキしていました。。。。。

 

H教授は、はじめに2021年8月13日(金)に説明してくれた内容(舌の腫瘍の状態、首のリンパ節へ転移確率高、再建)をおさらいしてくれました。
※2021年8月13日(金)にしてくれた説明の詳細は、”生検諸々の結果【前編】”・”生検諸々の結果【後編】”に記載しています。

 

その上で説明を続けてくれました。

H教授「PET検査の結果ですが、首のリンパ節への転移はなかったです。ですが、画像検査の正確率が100%ではなく70~80%のため、完全にないとは言えません。」

 

私は首のリンパ節への転移がない結果に、ホッとしました。

 

H教授「PET検査の結果を踏まえて改めて手術内容の説明です。舌については左側2/3切除です。そして切除した箇所には、左太ももから皮膚と血管を持ってくる再建手術を予定しています。前回まで左腕からと言っていましたが、もんもんさんはお仕事でPCを触るということだったので、太ももからとしました。」

 

私も母もうんうんと頷いてました。

 

H教授「また、首の左側のリンパ節を切除します。PET検査で転移は見つかっていなかったものの、がん細胞が潜在している可能性はあり、1年以内に再発という形で再度手術するケースが多いです。再建手術する際は、あらかじめ首のリンパ節を切除するというのが口腔外科内で言われています。一度説明しましたが舌とリンパ節は密接に血液の循環をしています。なので、首のリンパ節が発生源として『がん』となったときに、再建した舌に『がん』が影響しやすい状態になります。折角移植した舌がダメになった場合は、再度、体の一部からまた移植するという形になります。そうしないためにも事前に防ぐという意味もこめて、首のリンパ節も切除します。」

 

私は黙って聞いていました。

 

H教授「最後に、気管切開という喉下あたりに穴をあける手術もします。これは、口腔内が手術の影響で大きく腫れ、気道を塞ぎ、鼻・口から呼吸できなくなるため、実施します。気管切開はだいたい1~2週間で取れます。」

 

しばらく沈黙が続きました。

 

H教授「手術内容をまとめると、”左下2/3切除”、”首の左側リンパ節”、”左太ももからの再建”、”気管切開”の4つになります。また、一方的に説明してしまいましたが、何か質問等ありますでしょうか?」

 

※続きは、次編で書きます。