20代男性SE~舌がん体験記(ステージⅣ)~

舌がん(ステージⅣ)の検査・治療体験記を書いています。

PET検査の結果共有、そして手術内容の説明【後編】

※前回ブログのH教授「質問はありますか?」の続きになります。

 

私「説明ありがとうございます。手術内容が4つとのことですが、手術時間は何時間程でしょうか?」

 

H教授「10時間以上を予定しています。」

 

私「10時間もかかるんですか(驚)?」

 

H教授「はい。まずは全身麻酔に1時間ぐらいかかるのと、切除した舌に太ももから持ってきた血管を顕微鏡レベルで確認しながら糸で縫合したりと時間がかかるものが多いです。手術当日の流れは、午前11時から手術を開始して、終わるのが24時過ぎで、そこから麻酔を抜いていき、次の日の朝に目が覚めるという流れになると思います。」

 

私「分かりました。よろしくお願い致します。後遺症について心配しているんですが、発話機能はリハビリ次第で、初めての方でも電話で聞き取れるれべるまでには回復すると認識しております。首のリンパ節のところは、切除した側が少し瘦せぼったく見えることも認識しております。太ももと気管切開で開けた穴はどうでしょうか?足を使う運動もしており、もうできなくなるのでしょうか....?」

 

H教授「太ももについては、傷跡は残りますが、運動機能については問題ないです。手術後は、ピりついたり、突っ張った感じがすると思いますが、リハビリで徐々に戻していきます。気管切開については、開けた穴は体の治癒能力で自然に戻っていきます。ただ、どの患者さんも言っておりますが、気管切開はつらいです。加えて、術後一週間以内は首・太ももにドレーンという血抜きチューブを刺しています。体の自由があまり効きません。術後一週間がとてもつらい時期です。」

 

私はこの時、つらさをあまり想像できなかったので、重く受け止めていませんでしたが、実際に地獄でした。その内容も、後日ブログに書きます。

 

私「手術日はいつでしょうか?改めて、入院期間はどれぐらいかかりますか?」

 

H教授「今は2021年8月30(月)で調整していますが、おそらくこの日になります。当院への入院は2021年8月26(木)からです。入院については、別途案内を受けてください。入院期間は1か月から1か月半です。」

 

母親「手術日はもっと早くなりませんか?手術箇所が分かっているなら、がんの進行も心配なので早くても良いかと、、、」

 

H教授「他の先生方との調整もありますし、手術計画ももう少し練りたいですし、仮に1週間早めたとしてもあまり変わりません。」

 

母親「分かりました。」

 

H教授「あとですね、太ももの手術については、私立大学の整形外科の先生に協力してもらいます。ですので、今週の金曜日に私立大学に診察に行っていただきたいのですが、可能でしょうか?」

 

私「可能です。」

 

H教授「また、この後にお時間ありましたら、現在の健全な状態の頸部を超音波機器を使って記録したく、内科に行っていただけないでしょうか?この先、頸部に関する病気にかかった際に、リンパ節を切除している状態よりは、健全な状態の記録があった方が、よりよい症状の発見に役立ちます。そして再度、舌の超音波検査もさせてください。前回実施したときは糸がついている状態でしたので、糸がない状態で結果をとって、手術計画の参考にしたいです。」

 

私「分かりました。」

 

H教授は、「この後は、S先生の指示に従ってください」と言い、H教授は部屋を出ました。

 

S先生「H教授が言ってなかったですが、入院に当たり、PCR検査をもらいます。もし、これで陽性反応が出た場合は、入院もできず、手術日も再調整なりますので、くれぐれも不要な外出は控えてください。でも、美味しいものは食べといてください。笑

 

私「H教授に聞き忘れましたが、私の舌がんのステージはいくつでしょうか.....?」

 

S先生「入院当日にも、再度説明しますが、がんステージはⅢです。もんもんさんの場合は目視できる腫瘍はそこまで大きくないですが、深さがあるので、ステージⅢです。」

 

私「.....分かりました。」
(リンパ節に転移もないため、ステージⅡと思い込んでました。)

 

この後、内科に行きましたが、その日は受診できず、翌日受診することになりました。
舌の超音波検査を済ませ、S先生のところに戻りました。そこで、入院までのスケジュールを改めて言われました。

・2021年8月18日(水)
  ‐ 入院についての説明・注意事項など
  ‐ 外科で頸部の超音波検査

・2021年8月19日(木)
  ‐ PCR検査
  ‐ 口腔ケア・確認

・2021年8月20日(金)
  ‐ 私立大学で太ももの検査・確認

 

この日は、入院までにコロナにかからないように祈りながら、帰宅しました。笑

 

帰宅後に、仕事の上司に電話連絡し、2021年8月10日から(会社の規定でMAXの)3か月間の傷病休暇を申請しました。
※仮に3か月以内に早く退院出来たら、その日までの期間にしてくれます。 
 追加の放射線抗がん剤治療がないことを祈ります.....

 

 早見表 ※更新あり

日付 イベント
(日常生活の変化、検査内容、検査結果など)
治療費
2021年6月上旬 ■左側の舌に違和感を感じはじめる。       ー
2021年7月中旬

■左側の舌が痛み始める。
  鏡で確認すると、
  白い斑点がかった腫瘍が目視で確認できた。

      ー
2021年7月30日

■近くの口腔外科クリニックに初めて行く。
【検査内容】
 ・先生に舌の腫瘍を触ってもらう。
 ・綿棒みたいなもので、舌の腫瘍の表面を擦り、 
    試験管みたいなものに入れる。
【検査結果】
 ・がんの可能性があると診断される。


■痛み止めの処方箋(ロキソニン)を5日分もらう。


■親、会社の上司に舌にがんの可能性があること、
  入院・手術する可能性があることを伝える。

 約3,600円
2021年8月2日

■2回目の口腔外科クリニックに行く。
【検査内容】
 ・生検。 ※実施しなくなった
 ・2人の先生で舌の状態を目視で確認。
【検査結果】
 ・生検は、入院・手術想定の病院で実施する
      ことになった。病院へは、クリニックから
      紹介状を書いてもらうことになった。


■会社の上司に今後の仕事のスケジュールを相談した。

■母親に実家の病院で検査してもらうことを伝えた。

 約1,800円
2021年8月5日 ■実家の福岡へ出発。       ー
2021年8月6日

■紹介状先の病院に初めて行く。
【検査内容】
 ・舌の状態の確認(写真撮影、腫瘍触るなど)。
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ 採血
   ‐ 血圧・体温測定
   ‐ 胸部レントゲン
   ‐ 尿検査
   ‐ 造影CT
   ‐ スパイロ
   ‐ 心電図など
 ・今後の検査スケジュールを説明してもらう。
【検査結果】
 ・舌の状態は悪性に近いため、
  最悪手術する想定として、舌以外の箇所にも
  異常がないか検査する方針になった。


■処方箋を5~7日分もらう。
  ‐ ロキソニン(痛み止め) → 5日分
  ‐ カロナール(痛み止め) → 7日分
  ‐ フロリードゲル(舌の塗り薬) → 5日分 
  ‐ 栄養ドリンク剤 → 7缶

約16,500円
2021年8月10日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ MRI検査
   ‐ 頸部US(エコー検査)
【検査結果】
 ・特になし

 約7,700円
2021年8月11日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・生検
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ 胃カメラ検査
【検査結果】
 ・食道・胃に異常はなし。(健全な状態)

約10,750円
2021年8月13日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・今までの検査結果を説明してもらう。
 ・舌の超音波検査
 ・生検時の糸の抜糸 
【検査結果】
 ・悪性の『がん』と診断される。
 ・手術想定内容は以下だと説明受ける。
   - 左舌2/3切除
   - 左首のリンパ節切除
   - 左腕の皮膚・血管を用いての再建
 ・移植元の可能性が高い左腕で点滴しないよう
  指示される


■追加の処方箋を(カロナール)をもらう。

 約2,500円
2021年8月16日

九州がんセンターでPET検査
 ※結果は明日に大学病院で説明予定

約30,000円
2021年8月17日

紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・PET検査の結果を説明してもらう。
 ・手術内容の説明をしてもらう。
 ・舌の超音波検査
【検査結果】
 ・がんステージⅢと診断される。
・首のリンパ節への転移はないと診断される。
 ・手術想定内容は以下だと説明受ける。
   - 左舌2/3切除
   - 左首のリンパ節切除
   - 左ふとももの皮膚・血管を用いての再建
   - 気管切開


会社の上司に2021年8月10日から、
 3か月間の傷病休暇を申請する。

 約3,000円