20代男性SE~舌がん体験記(ステージⅣ)~

舌がん(ステージⅣ)の検査・治療体験記を書いています。

地獄の術後1週間 ~1日目【前編】~ ※※閲覧注意 血が含まれる画像があります。

こんにちは、もんもんです。

 

今回は、術後1週間(2021年8月31日~2021年9月5日)の日々の流れ・体の状態・感じていたことについて書いて行きます。とりあえず、地獄でした。笑

 

また、今回のブログでは、血が含まれる画像も載せています。
気分を悪くさせるかもしれません。あらかじめご了承ください。
申し訳ありません。。。

 

■術後1日目(2021年8月31日)

麻酔が切れ、朝6~8時に目が覚めたと思います(頭がボーっとしていたので、記憶が定かではありません)。

 

目覚めた場所は、看護師さん達がすぐそばにいる、特別室のベットでした。

 

ベット脇のイスに主治医のS先生が座っており、私が目覚めたのを確認すると、特別室を出て、他の先生・看護師を呼びに行きました。

 

12時間以上の大手術のせいか、麻酔がまだ残っているのか、頭はボーっとしていて、倦怠感も感じていました。

 

しばらくすると、H教授をはじめとする、たくさんの先生が入室してきました。

H教授「手術、よく頑張りました。手術は無事に終わっています。今、もんもんさんの体の状態ですが、舌は大きく腫れていて、声は出ない状態です。声は出ない状態の理由は、口内が腫れていることもありますが、唾液が肺などに流れて肺炎を起こさないように、気管切開している箇所に、小さな風船みたいなもので封鎖しているからです。首は、手術後で腫れていて血がたくさん出ている状態なので、テープで固定しています。左太ももは、動かすと痛みがあると思います。その他、鼻から管が入っていたり、足に点滴もついていますが、まあ術前に説明した状態です。」

 

H教授の説明後、私は、初めに舌の状態を確認しました。舌がとてつもなく腫れていることを認識しました。手のひら大の水風船が口の中にある感覚でした。次に声を出したり、口や鼻から呼吸しようと試みました。H教授のおっしゃった通り、声は出せないし、呼吸もできません。気管切開からの呼吸が生命線だなと認識しました。次に首を動かそうとしました。確かに固定されていて、動かしずらかったです。少し動かしただけでも激痛でした。次に太ももを動かそうとしました。少し動きましたが、激痛でした。じわじわビリビリじゅわ~って感じの痛みで、ナイフで刺されたらこんな感じなのかな~って思ってました。

 

ちなみに、上半身だけですが、体の状態は以下の画像の通りです。
(術後2日目に撮った写真になります。
 髭を剃ることができない汚い状態だったので、画像に加工して消してます。笑
 よく見ると、左首舌のとこにもJバックがささってますね 笑
 なお、Jバックには不要な血・リンパ液が常に流れています。)

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H教授は説明後、「舌の状態を診してください。」と言い、H教授・H准教授・S先生・Y先生・I先生(女性の先生)総出で、口内の清掃と皮弁(移植した皮膚)の色とドップラー(血流を確認する機械)で皮弁に血液がきちんと流れて壊死していないかの状態を確認しました。

個人的には口を大きく開けているものの、あまり開かず、その状態で口の中を器具でカチャカチャされていたので、少し痛かったです。

 

その後、ネブライザーという水蒸気を発する装置をカニューレ(気管切開の管)に被せました。

具体的な使い方は、以下の画像で言うと、煙(水蒸気)が出ている四角のところをカニューレ(気管切開の管)に被せ、水蒸気により、気管切開の管に詰まっている痰を柔らかくします。10分間被せます。四角に空気の逃げ道があるので、ネブライザー中でも呼吸はできます。

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この後が、地獄その1『吸引』です。スイッチを押す音が鳴り、掃除機の吸引する音が鳴ります。音の先に目をやると、細い管がついています。S先生が「ちょっと苦しいですよ。」と言い、細い管をカニューレ(気管切開の管)の中に入れました。私は、吸引中に呼吸ができないこと・気管が締め付けられている感じがしたこと・苦しくて咳き込もうとしても、吸引により空気が上手く吐き出せずに過呼吸な状態になることが重なり、涙目になりながら、S先生に吸引を止めてもらうようにジェスチャーで必死に伝えました。

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S先生は手を止めてくれましたが、次のように言いました。

S先生「今回はこれでやめておきますが、この吸引は1日3,4回します。今、もんもんさんはこのカニューレだけでしか、呼吸できていない状態ですよね。人は、肺などから出た分泌物を上へと出そうとします。その際に分泌物がカニューレの穴にこびり付きます。こびりついて分泌物が、呼吸する空間を無くしていきます。すると窒息します。そうならないためにも、ネブライザーで分泌物を柔らかくして、吸引します。」

 

私は、生きるためには仕方がないと思い、頷きました。

 

S先生は小さなホワイトボードとナースコールを渡してきました。

S先生は、「何か言いたいことなどありましたら、このホワイトボードに書いてください。後、何かありましたらすぐにナースコールを押してください。」と言い、他の先生たちと特別室を出ていきました。

 

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長くなってしまったので、今回はここまでにします。

 

地獄その1『吸引』についてどんな感じかを例えると、皆様は食事中に食べ物が気管に入ると、反射的にむせたりすると思います。『吸引』中は、ずっとその状態です。むせたとき、通常だと、口から咳き込んだり、鼻から深呼吸したりして、落ち着かせようとすると思います。吸引中は、口と片方の鼻は閉じられて、もう片方の鼻からしか咳き込みできないようなイメージです。
※実際は、咳き込み中に吸引されているので呼吸できないし、吸引後は、気管切開箇所がじんじんするので、少しの間の呼吸が苦しいです。。。。

 

伝わりますかね?笑

 

では。

 

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舌の痛みを感じてから手術までの検査内容・治療費を表でまとめています。
以下のブログに載せています。ご参考までに。

ymonmonblog.hatenablog.com

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