地獄の術後1週間 ~1日目【中編】~
こんにちは、もんもんです。
前回の「■術後1日目(2021年8月31日)」の地獄その1『吸引』が終わって、先生たちが特別室から出て行った続きから、書いて行きます。
※『吸引』は、気管切開中、1日3、4回あります。
今回は、地獄その2『暑さ』について書きます。
(私個人的な問題かもしれません。笑)
■術後1日目(2021年8月31日)
麻酔が残っていたのか、ボーっとする時間が続き、ベットに寝た状態のまま、気づけば15時を過ぎていました。麻酔が徐々に切れてきて、地獄その2がやってきました。『暑さ』です。
通常ですと、寝がえりをしたり、上半身を起こしたり、体を動かして体にこもった『暑さ』を逃がすことができます。しかし、私は体にたくさんの管が繋がれており、体を動かすことができないので、『暑さ』がこもる一方でした。ちなみに、足を動かそうとすれば、左足は手術で切りとった左太ももがズキズキ痛み、右足は刺さっている点滴の針がチクチク深くささるような痛みがあります。左右の腕で状態を起こそうとすれば、首がとてつもなく熱くなり、痛みが走ります。
ナースコールを押し、看護師さんに冷房の温度を下げてもらうように、小さなホワイトボードを使って伝えました。これにより、ベットと接している背中以外の厚さは幾分かマシになりました。しかし、背中の『暑さ』は、一向に無くなりません。
少し我慢していましたが、触っていなくても分かるレベルで背中が蒸れはじめ、気持ち悪くなり、我慢の限界で、痛みそっちのけでベット上で暴れていました。笑
暴れている最中に指先につけていた酸素飽和度が取れて、アラームが鳴り、看護師さんが特別室に入ってきて、私が暴れているのを見て、焦っていました。笑
背中の暑さを伝え、背中を触ってもらうと、異常なほど汗をかいていたそうで、さらに焦っていました。
看護師さんは、まず大き目な保冷剤を持ってきてくれました。が、背中全体の暑さはとれず、しばらくしたところで冷たくなくなり、私は再度暴れました。
看護師さん達の中で少し騒動になり、主治医の先生たちを呼びました。先生は「ベッドは、手術後仕様のベットになっていて、敷パッドの部分が厚いスポンジになっています。これは、より安全・安静に寝れるようにするためです。このスポンジを取っても安静にできますか?」と聞いてきて、私は即座に「はい」とホワイトボードに書きました。
先生は「分かりました。」と言い、先生・看護師さん5~6名で私の体を持ち上げ、その隙に、他の看護師さん2~3名で厚いスポンジを取り、普通仕様のベットにしてくれました。また、着ていた病室着も新しいものに変えてくれました。
この際中に、他の看護師さんが、壁に固定する形式の扇風機を守衛室から借りてきてくれました。ベッドの端にガムテープでぐるぐる固定してくれました。本当は背中に風を直接あてる場所に固定したかったのですが、そこに固定できるものはなく、ベッドの端に固定になりました。
先生は「暑さは大丈夫そうですか?」と聞いて、私は「はい」とホワイトボードで答え、先生・看護師の方達は部屋を出ていきました。
私は、「これでしばらくは平和に過ごせそうだ」と思っていましたが、しばらくして、またあの『暑さ』がやってきました。
私は、「ここまでしてくれて、さらに要求するのは申し訳ない」と思い、何か良い手はないかと考えました。
「ああ、あれだ!」と思い、ナースコールを押しました。看護師さんにホワイトボードで、「持参したドライヤーを取ってください。」と伝え、ドライヤーが私の手に渡りました。
ドライヤーのCOLDのところでスイッチを入れ、その風を背中の隙間に送りました。すると、感じていた『暑さ』が少しずつ無くなっていきました。
(ドライヤーでCOLD機能を考えた方に敬意を表しました。笑)
冷房・扇風機・ドライヤーの3種の神器により、『暑さ』問題はどうにかなりました。
看護師さんもこの状況を見て安心していましたが、恐ろしいことを口にしました。
看護師「扇風機は明日に守衛室に返却しなくちゃいけない。また、寝ている最中にドライヤーは火事になるかもしれないから、つけっぱなしにできないよ。」
私の心の声「まじか、、、」
そうこうしているうちに、就寝の時間になりました。
ここから、地獄その3『睡眠』が始まります。。。
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今回はここまでです。
地獄その2『暑さ』について、書きました。
術前、『暑さ』について先生から聞いていなかったので、私の暑がりが問題なのかと思いました。先生に質問したところ、他の患者さんはお年寄りの方ばかりで、暑さより痛みが優先されて、私みたいに暑がったり、暴れたりせず、ずっと寝込んでいるそうです。
手術後は寝ているだけだから、多少何かあっても大丈夫だろうと思っていましたが、まさか『暑さ』で苦しむとは思っていませんでした。笑
(手術後に歩いたり、寝がえりできたら、状況は変わっていたかもしれませんが、、、)
とりあえず、ドライヤーで世界が変わったので、入院する際に暑さが心配な方は、ドライヤーを持参することを強くおススメします。笑
※私は一人部屋だったので、日中つけっぱなしにするとができました。
では。
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舌の痛みを感じてから手術までの検査内容・治療費を表でまとめています。
以下のブログに載せています。ご参考までに。
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