20代男性SE~舌がん体験記(ステージⅣ)~

舌がん(ステージⅣ)の検査・治療体験記を書いています。

【前編】放射線・抗がん剤治療に向けて<味覚障害・唾液分泌障害になっても生きる>

こんにちは、もんもんです。

 

今回のブログは、「地獄の術後1週間」の続きではなく、2021年10月25日(月)から始まる放射線抗がん剤治療について書いて行きます。具体的には、病院から受けた放射線抗がん剤治療の説明、説明中・後の考え・心境などについて書いて行きます。

※最近、ブログを更新できていませんでしたが、考えること(特に放射線抗がん剤治療について)が色々あり、時間がなく更新できていませんでした。

 

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【ご教授ください!!】

過去に放射線抗がん剤治療を経験した方や有識者の方で、治療中はこれをしておけば体調が楽になる!、退院後の食事・生活スタイルはこう改善した!などの情報をお持ちでしたら、何でも助かりますので、コメントで教えていただけると幸いです。

※ちなみに、私は2021年10月4日(月)に一旦退院しており、次の入院までに何か体に良いことはできないかと模索し、がん細胞に有効である「免疫力」に着目しました。この「免疫力」を向上させるために、毎日2キロのランニング、腸活のために毎朝・夜にヨーグルトの摂取、体内でビタミンDを作るために日光浴、7時間以上に睡眠を実践しています。笑

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2021年10月13日(水)に放射線抗がん剤治療を実施していただく病院に行きました。ここで、メリット・デメリット(副作用)などの詳しい説明を受けましたが、デメリット(副作用)について、想像以上につらいものでした。

 

放射線について】        

下記に説明時の資料を載せていますが、総線量60Gyを週5回の合計30回のスケジュールで照射していきます。舌から鎖骨までの範囲を46~50Gyで23~25回照射し(上顎・上の歯は照射範囲外)、首のリンパ節の範囲を10Gyで5回照射する予定です。放射線での想像以上のデメリット(副作用)は、「味覚障害」「唾液分泌障害」です。

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もともと、左側だけに照射するものと思っていましたが、放射線科の先生から右側も同様に照射した方が良いと言われました。実際、次のような会話をしました。

放射線科の先生「もらったカルテを診てね、昨日から考えていましたが、右側も照射した方が良いと思うんですよね。もんもんさんの場合、リンパ節に2個の転移があって、そのうちの1個が節外浸潤していて、これらを単発性か多発性と受け取るかですが、右側に転移しているケースがあるので、予防のために右側も照射した方が良いと思います。」

 

私「右側にも照射した場合、副作用など強くなりますか?」

 

放射線科の先生「なります。右側にも照射した場合の副作用は、右頸部も皮膚炎など生じますが、大きいところで味覚・唾液分泌障害が大きくなりますね。味覚障害について、味覚は戻ってくると思います。ただ現時点の機能を100とした場合、回復しても50~60ぐらいですね。唾液分泌障害については、人間は唾液を耳下腺・顎下腺で分泌していますが、今回の照射範囲に入ってくるので、左右に照射することによって、最悪左右の機能が死ぬ場合があります。もし機能が生き残っていたら徐々に回復していきますが、死んだ場合は、唾液が分泌されない状態の生活になります。」

 

私「左側だけの場合は、味覚・唾液分泌障害は軽減できますか?」

 

放射線科の先生「単純に照射量・範囲が変わるので、軽減できると思います。唾液で言うと左側の耳下腺・顎下腺が死んでも、右側の機能が残っていれば、唾液は分泌されます。」

 

私「今回、放射線を右側にも照射した場合、右側にも二度と放射線治療できなくなりますか?」

 

放射線科の先生「そうなります。放射線を同じ位置に照射しすぎると、脊髄・神経に影響するためです。ちょっと怖いこと言うと、右側を照射したからと言って、右側に転移しない保証はないです。これは左側にも言えることですが。」

 

私「右側にも照射しない選択もできますか?その場合、どうなりますか?」

 

放射線科の先生「できます。選択は患者さんで決定することができます。右側を照射しない場合は、再発・転移していないか、注意深く見てもらうことになります。見つかったら、早期に手術・放射線治療するような形になります。この選択をする患者さんもいます。」

 

私はこの説明時は、右側も照射する内容で同意書にサインをしました。しかし、後日に味覚障害・唾液分泌障害の方のブログを読んでいると皆様とてもつらそうな内容で、また、母親と美味しいお寿司屋でお寿司を食べているときに「この味を感じることができなくなるのか」と思うと悲しい気持ちになりました。

 

放射線の説明を受けてからの心境は、「左側だけ照射しても、がん細胞に関わる箇所は網羅できているから右側は照射しなくて良いだろう。いやいや、自分が想像しているよりもがんの進行が早いし、右側にもがん細胞があるかもしれないから、味覚障害・唾液分泌障害になっても照射すべきだ。ただ、照射すると二度と照射できなくなるし、今後に転移が見つかった場合に、放射線治療もできる選択肢を残すために照射しない方が良いだろう。やっぱし、味覚障害・唾液分泌障害になるのは嫌だ。」という感じで、何が正解か分からずに悩み続けていました。

 

私は、両親・パートナー・手術してくださった先生方の意見も聞いて、自分が納得した上で右側も照射するか決めたいと思い、2021年10月15日(金)に放射線科の先生に電話して、2021年10月19日(火)まで、回答を保留にさしてくださいと話しました。

※後編で、両親・パートナー・手術してくださった先生方と話した内容を書きます。

 

抗がん剤について】        

下記に説明時の資料を載せていますが、シスプラチンという抗がん剤を3週間1サイクル100mlで合計300ml投与していきます。
※「ml」の単位は正しいか、忘れました。笑

 

抗がん剤を投与すると、体内の白血球が低下したり腎機能も下がるため、その場合は投与する日にちをずらしたりするそうです。抗がん剤での想像以上のデメリット(副作用)は、「難聴」「不妊」です。

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難聴については、高い音?など特殊な音が聞こえなくなる可能性があるそうです。聞こえなくなる理由は、抗がん剤の影響で神経がやられてしまうからだそうです。聞こえない状態になると、回復することは難しいそうです。

 

不妊については、2017年度のアメリカの研究で、シスプラチンを400ml投与すると、危険度中レベルで子どもを作ることができない状態になる結果があるそうです。私の場合は、300mlの投与なので、危険度小~中の間で子どもを作ることができない状態になるそうです。もしできる状態でも、抗がん剤投与後は作ることができない状態になり、2年後を目途に徐々に回復するそうです。

 

抗がん剤の説明を受けてからの心境は、「抗がん剤治療は、体調・精神面ともにつらいことは分かっていた。白血球数が低下するのは感染症を引き起こしやすい状態になるので怖い。不妊については、パートナーになんて言おうか、、、」でした。

 

今回はここまでです。後編で、パートナーと話した内容や放射線の照射範囲をどのような理由で決めたかなどについて書いて行きます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

では。

 

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舌の痛みを感じてから手術までの検査内容・治療費を表でまとめています。
以下のブログに載せています。ご参考までに。

ymonmonblog.hatenablog.com

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