20代男性SE~舌がん体験記(ステージⅣ)~

舌がん(ステージⅣ)の検査・治療体験記を書いています。

地獄の術後1週間 ~4,5,6,7日目~

こんにちは、もんもんです。

 

術後4,5,6,7日目の体の状態・感じていたことについて書いて行きます。

左太ももの抜糸をしたり、窒息になって死にかけたり、手術後に初めてシャワーを浴びてリフレッシュしたり色々ありました。笑

 

なお、記憶が定かではなくなってきているので、今までとのブログとは違い、淡々と書いて行きます。笑

 

■術後4日目(2021年9月3日)

この日のイベントは、左太ももの抜糸です。この日も左太ももを動かすと痛みがあったので、この状態で抜糸して問題ないのか?と心配していました。

 

形成外科の先生が特別室に入ってきて、太ももの状態について説明してくれました。

形成外科の先生「もんもんさんの太ももの状態ですけど、手術で皮膚と血管を少し取っています。取った箇所、すなわち太ももの内側は、はがれないように糸で塗っています。そして、外側の皮膚も糸で塗っている二重の構造になっています。もんもんさんは、歩きのリハビリもはじめられてて、糸のほつれもないですし、抜糸していきましょう。早く抜糸した方が、傷跡の残りも少なくてきれいに見えます。」

 

もんもん(ホワイトボード)「抜糸中、痛いですか?」

※術後2週間は話せる状態ではないため、ホワイトボードで会話しています。

 

形成外科の先生「痛くないと思いますよ。」

 

看護師さん「痛いという人はいなかったです。たぶん、痛いというより、怖いの方が勝ちます。私の腕を強く握ってもらってよいですよ!」

 

左太ももの糸は、横向きに短く何本も縫っていました。これを糸切バサミで1本1本切っていきました。実際の痛みですが、痛くはなかったです。強いて言うと、ハサミの先を傷口にチョンっとつけるときだけ、ちょい痛いなーぐらいでした。後は怖さですが、看護師さんの腕を掴みながら抜糸したので、怖さもあまりありませんでした。笑

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■術後5日目(2021年9月4日)

この日は死にかけました。なぜ死にかけたかと言うと、カニューレ(気管切開の管)に痰がつまりにつまって、一時的に呼吸ができない状態になってしまったためです。

 

この日の午前、特別室でいつも通り口腔内をチェック・清掃しているときに、H教授が言いました。

H教授「カニューレから聞こえる呼吸音が、ヒューヒューなってますね。そろそろカニューレを新品のにかえても良いかもしれませんね。」

 

もんもん(ホワイトボード)「どのように変えるのですか?」

 

H教授「今、もんもんさんの喉にあるカニューレを取って、新しいカニューレをハメます。取る時とハメるときに気管に圧力がかかって、むせると思います。ただ、もんもんさんの場合は、痰のつまりはあるものの、日常の『吸引』で次のカニューレを取り付けるまで持つかもしれませんね。もう少し様子を見ても良いかもしれません。」

 

もんもん(ホワイトボード)「このままでいきましょう。」

 

午前中は何事もなく過ごしました。

 

しかし、夕方に事件が起きました。

 

この夕方の日は、処置室(歯医者さんにあるイスや器具などがそろっている部屋)に歩行器を使って向かいました。通常、入院している患者さんは、この処置室で口腔ケアや日々の状態を先生たちと話します。私も歩けるようになったのと、気分転換も意味も込めて、特別室ではなく処置室で治療です。

 

この日は土曜日なので、H准教授・S先生の2人でした。H准教授の指示で、歯医者さんにあるイスに座りました。

 

H准教授「午前中にH教授から話が合ったように、そろそろカニューレを変えても良いと思うんですけどねー。」と言いながら、背中の台を下げました。

 

すると、カニューレの中の痰が良い具合に滑って、カニューレの隙間を埋めて、窒息の状態になりました。私は慌てて暴れだし、その状態を見たH准教授もすかさずにS先生に様々な指示を出していました。

 

私は思いっきり息を吹き出しましたが、呼吸できず、次に思いっきり息を吸ったら、少し隙間ができて、その小さな隙間で小さく震えながら呼吸していました。

 

H准教授は、私のカニューレを外し、サクションという痰を吸うホースを気管の内側に、私の唾液が肺に行かないように、ずっとあてていました。

 

H准教授は、震える私に「大丈夫です。すぐ終わりますからね。」と優しい声をかけてくれてる一方で、S先生を急かしながら指示を出していました。

 

その後、S先生が新しいカニューレを持ってきてくれて、H教授がそれを喉に取り付けてくれて、一時は免れました。

 

この一連の処置が終わった後の私の心境は、「今、先生たちがそばにいてくれたから、すぐに対応して窒息は免れたけども、睡眠中や先生たちがいない時間帯に、この状態になってたら怖い。辛くても『吸引』は我慢して実施しようと心に決めました。

 

■術後6日目(2021年9月5日)

この日は、手術後初のシャワーです。上半身はまだ管が着いている状態だったので、看護師さんの補助付きの下半身だけのシャワーです。

 

シャワーに入る前に、左太ももに防水シールを貼り、首の周りも濡れないようにバスタオルで巻くなどの準備をします。

 

下半身シャワーだけでも、とてもリフレッシュできたので、入れる機会があれば入ったことに越したことはないです。笑

 

■術後7日目(2021年9月6日)

この日は、首に繋がっているドレーン3本のうち、2本(右1本、左1本)を処置室で取りました。

 

ドレーンを取るときの痛みはなかったですが、血の生暖かい感じが肌にどろ~と流れる感じが気持ち悪かったです。

 

また、リンパ節を切除していたので、首にもメスが入っていたわけですが、このドレーンを抜く際に、首の縫い糸の抜糸もしました。この抜糸は、痛かったです。笑 髪の毛を複数本摘ままれて抜かれる感じの痛さでした。

 

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以上、地獄の術後1週間でした。

 

この地獄の術後1週間を振り返ると、『吸引』『暑さ』『睡眠』『食事』の地獄がありました。現在、放射線抗がん剤がはじまって1週間経っています。この1週間、抗がん剤の吐き気やらに襲われ、寝込んでいる日々が続きましたが、地獄の術後1週間を経験したおかげで、「寝返りがうてる、睡眠薬を飲まなくても寝れる、トイレに行くときは自分で行ける、動きたいときに動ける、食べたいものをコンビニで買える」などの点で、気持ちを前向きにして、治療に取り組めています。笑

 

放射線抗がん剤治療については、これから口内炎や皮膚炎やら出てくるそうです。辛い時は、この地獄の術後1週間を振り返ったり、友人に弱音を吐いたりさせていただいて耐えます。笑

 

では。

 

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舌の痛みを感じてから手術までの検査内容・治療費を表でまとめています。
以下のブログに載せています。ご参考までに。

ymonmonblog.hatenablog.com

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