20代男性SE~舌がん体験記(ステージⅣ)~

舌がん(ステージⅣ)の検査・治療体験記を書いています。

生検諸々の結果【後編】

※前回ブログのH教授「質問はありますか?」の続きになります。

 

私「説明ありがとうございます。『がん』であることは覚悟していました。手術する際、舌が全摘出とかではなさそうで一応ホッとしてます。質問ですが、舌に見えている腫瘍はそこまで大きくないように見えますが、左側は2/3も切除しなければいけないのでしょうか?」

 

H教授「はい。良性の『がん』であれば腫瘍箇所だけで良いですが、悪性の場合だと、腫瘍箇所を中心に+1cmほど余分に切除する形式になるからです。理由は、がん細胞が腫瘍箇所を中心にパラパラと散らばっているからです。その散らばったがん細胞を取りきるために余分に切除します。」

 

私「余分に切除したら、舌にがん細胞の心配はないのでしょうか?」

 

H教授「手術後、切除した舌を精密検査してみないと分からないです。切除する舌の中心を0cm、腫瘍箇所を1cm、余分に切除する箇所を2cmとした場合、約1.5cm以内にがん細胞が集まっていれば、心配はないです。しかし、1.5~2cmにパラパラとがん細胞が見られた場合は、右側や他箇所にも影響している可能性があります。そうなった場合は、放射線治療抗がん剤治療になります。」

 

私「分かりました。手術した後の後遺症はどのようなものでしょうか?」

 

H教授「口腔系については、発話機能・嚥下機能・咀嚼機能に影響が出ます。現在のようには戻りません。あとは味覚も再建した舌では感じることはできません。再建の目的は、あくまで残った右側の舌機能を補助するために行います。首については、リンパ節を切除した側がやせぼったく見えます。また、血行が悪くなるので、むくみやすくなります。人それぞれですが。」

 

私「..........分かりました。入院期間はどれぐらいでしょうか?また、追加で放射線治療抗がん剤治療になった場合の入院期間はどれぐらいでしょうか?会社に伝えなくてはいけなくて。」

 

H教授「入院はだいたい1か月から1か月半です。追加で放射線治療抗がん剤治療はもう1か月半です。」

 

ここに記載していない質問もありますが、私も両親も質問を終えて、H教授は部屋を出ました。

 

S先生「長い間お疲れ様でした。今後移植元の可能性がある左腕で点滴をしないでください。そして、この後お時間ありましたら、舌の超音波検査させていただきたいのですがよろしいでしょうか?その後に、生検時に縫合した糸を抜かしてください。」

 

この後、放射線科に行き、舌の超音波検査を実施しました。
検査は、舌に超音波検査用の機械を直接あて、画像を複数枚撮るものでした。
(生検した箇所に機械が当たった時が痛かったです。笑)

 

舌の超音波検査が終わり、口腔外科に向かい、舌の糸の抜糸をしました。
私は、「手術で切除するならこのままでよいか?」と質問しましたが、S先生に「糸に食べかすなどの汚れがたまってしまうので」と言われ、覚悟を決めて抜糸しました。
抜糸は一瞬だったので、思ったより痛くなかったです。怖さが強かったです。笑

 

この後、次の来院日程を決め、追加の処方箋をもらい帰宅しました。

 

『がん』だと覚悟してても、やはり『がん』と診断され、気持ちが落ち込みまくりました。半端なかったです。この先の人生終わったなとか、仕事どうなるだろうか、人とお喋りするの好きだけどもうできなくなるのか、仕事忙しかったけどどうしてもっと早く病院に行かなかったのか、話し方はどれぐらい変わるんだろうなど。考えたら尽きないかったので、気持ちを落ち着かせるために、帰り道に親にスーパー銭湯に連れて行ってもらいました。バレないように湯船で思いっきり泣きまくりました。笑
(泣きまくったら、気持ちは一応落ち着きました。)

 

 早見表 ※更新あり

日付 イベント
(日常生活の変化、検査内容、検査結果など)
治療費
2021年6月上旬 ■左側の舌に違和感を感じはじめる。       ー
2021年7月中旬

■左側の舌が痛み始める。
  鏡で確認すると、
  白い斑点がかった腫瘍が目視で確認できた。

      ー
2021年7月30日

■近くの口腔外科クリニックに初めて行く。
【検査内容】
 ・先生に舌の腫瘍を触ってもらう。
 ・綿棒みたいなもので、舌の腫瘍の表面を擦り、 
    試験管みたいなものに入れる。
【検査結果】
 ・がんの可能性があると診断される。


■痛み止めの処方箋(ロキソニン)を5日分もらう。


■親、会社の上司に舌にがんの可能性があること、
  入院・手術する可能性があることを伝える。

 約3,600円
2021年8月2日

■2回目の口腔外科クリニックに行く。
【検査内容】
 ・生検。 ※実施しなくなった
 ・2人の先生で舌の状態を目視で確認。
【検査結果】
 ・生検は、入院・手術想定の病院で実施する
      ことになった。病院へは、クリニックから
      紹介状を書いてもらうことになった。


■会社の上司に今後の仕事のスケジュールを相談した。

■母親に実家の病院で検査してもらうことを伝えた。

 約1,800円
2021年8月5日 ■実家の福岡へ出発。       ー
2021年8月6日

■紹介状先の病院に初めて行く。
【検査内容】
 ・舌の状態の確認(写真撮影、腫瘍触るなど)。
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ 採血
   ‐ 血圧・体温測定
   ‐ 胸部レントゲン
   ‐ 尿検査
   ‐ 造影CT
   ‐ スパイロ
   ‐ 心電図など
 ・今後の検査スケジュールを説明してもらう。
【検査結果】
 ・舌の状態は悪性に近いため、
  最悪手術する想定として、舌以外の箇所にも
  異常がないか検査する方針になった。


■処方箋を5~7日分もらう。
  ‐ ロキソニン(痛み止め) → 5日分
  ‐ カロナール(痛み止め) → 7日分
  ‐ フロリードゲル(舌の塗り薬) → 5日分 
  ‐ 栄養ドリンク剤 → 7缶

約16,500円
2021年8月10日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ MRI検査
   ‐ 頸部US(エコー検査)
【検査結果】
 ・特になし

 約7,700円
2021年8月11日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・生検
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ 胃カメラ検査
【検査結果】
 ・食道・胃に異常はなし。(健全な状態)

約10,750円
2021年8月13日

紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・今までの検査結果を説明してもらう。
 ・舌の超音波検査
 ・生検時の糸の抜糸 
【検査結果】
 ・悪性の『がん』と診断される。
 ・手術想定内容は以下だと説明受ける。
   - 左舌2/3切除
   - 左首のリンパ節切除
   - 左腕の皮膚・血管を用いての再建
 ・移植元の可能性が高い左腕で点滴しないよう
  指示される


■追加の処方箋を(カロナール)をもらう。

 約2,500円