20代男性SE~舌がん体験記(ステージⅣ)~

舌がん(ステージⅣ)の検査・治療体験記を書いています。

がんステージがⅢからⅣへ。切除した首のリンパ節に転移がありました。

おはようございます。もんもんです。

 

今回は、ブログの続きではなく、昨日にH教授からお話しがあった追加で放射線抗がん剤治療が必要かの説明内容について、書きます。
※後で、詳しくブログで書きます。

 

追加で放射線抗がん剤治療が必要になる基準は、大きく2つあります。1つ目は、『今回切除した舌で十分にがん細胞が取り切れているか』、2つ目は『切除した1つ1つのリンパ節を溢れないようにがん細胞が収まっているか』です。

 

正直なところ、がんステージⅢだったので、前者で引っかかると思っていました。
しかし、H教授の説明では、前者はクリアしていて、後者はアウトというものでした。

 

PET検査で、首のリンパ節への転移はないという診断でしたが、取り除いたリンパ節46個中の2つが、精密検査でがん細胞が溢れている形で見つかったそうです。
※PET検査の精度は70~80%だそうです。
※切除するリンパ節は7~8個と説明あったような記憶でしたが、46個でした。

 

これにより、がんステージはⅢからⅣになりました。

 

H教授は、必ずしも放射線抗がん剤治療を受診しろ!とは言わなかったです。実際に放射線抗がん剤治療せず、がんが再発していない方もいるそうです。逆にしたとしても、再発する方もいるそうです。

 

ただ、過去のデータから、放射線抗がん剤治療をすると、生存率が高くなるという統計結果があり、術後10か月以内に実施しないと効果がでないという観点から、放射線抗がん剤治療を受診した方がよいのではないかというものでした。

 

放射線抗がん剤の治療は入院も含めて、約2か月です。
また、放射線の副作用としては、ひどい口内炎になり痛すぎて食事がまともに取れなくなること・皮膚がやけどしたようになること・縫っている首の皮膚がさらにこわばること・唾液が出しにくくなり口内が汚くなりやすいこと・歯の骨の機能?が死んでしまい、抜糸ができなくなることなど様々あります。
※抜糸の補足説明ですが、抜糸した際にその穴を修復できずぽっかり空く形になってしまうそうです。(なので、入院中に不要な親知らずを、まだ骨の機能が生きているうちに全て抜くことになりました。笑)

 

不安が尽きませんが、『今見つかってよかった!』『まだ、治療の余地がある』と前向きにとらえて、追加の放射線抗がん剤治療を受ける決意を固めました。
(親もそう言ってくれました。)

 

入院中に何かいるものはないか?といつも声をかけてくれたり、毎日近くの神社で拝んでくれたり、昨日も追加で放射線抗がん剤治療が必要と言われたときに私は何も言えなかったですが、代わりに今見つかってよかったです!と気を遣って言ってくれた『両親』や、いつもLINEの相手をしてくれたり、優しい言葉をかけてくれて、心を支えてくれる『大切な人』や、弱音を吐いてよい、落ち込むときは一緒に落ち込もう、もんもんなら大丈夫などありがたい言葉をかけてくれる『友人・知人・仲間』、そして『自分』のためにも前向きに気持ちを保ちつつ、頑張ります。

 

ブログの方は、またタイミングを見て更新します。

 

PET検査の結果共有、そして手術内容の説明【後編】

※前回ブログのH教授「質問はありますか?」の続きになります。

 

私「説明ありがとうございます。手術内容が4つとのことですが、手術時間は何時間程でしょうか?」

 

H教授「10時間以上を予定しています。」

 

私「10時間もかかるんですか(驚)?」

 

H教授「はい。まずは全身麻酔に1時間ぐらいかかるのと、切除した舌に太ももから持ってきた血管を顕微鏡レベルで確認しながら糸で縫合したりと時間がかかるものが多いです。手術当日の流れは、午前11時から手術を開始して、終わるのが24時過ぎで、そこから麻酔を抜いていき、次の日の朝に目が覚めるという流れになると思います。」

 

私「分かりました。よろしくお願い致します。後遺症について心配しているんですが、発話機能はリハビリ次第で、初めての方でも電話で聞き取れるれべるまでには回復すると認識しております。首のリンパ節のところは、切除した側が少し瘦せぼったく見えることも認識しております。太ももと気管切開で開けた穴はどうでしょうか?足を使う運動もしており、もうできなくなるのでしょうか....?」

 

H教授「太ももについては、傷跡は残りますが、運動機能については問題ないです。手術後は、ピりついたり、突っ張った感じがすると思いますが、リハビリで徐々に戻していきます。気管切開については、開けた穴は体の治癒能力で自然に戻っていきます。ただ、どの患者さんも言っておりますが、気管切開はつらいです。加えて、術後一週間以内は首・太ももにドレーンという血抜きチューブを刺しています。体の自由があまり効きません。術後一週間がとてもつらい時期です。」

 

私はこの時、つらさをあまり想像できなかったので、重く受け止めていませんでしたが、実際に地獄でした。その内容も、後日ブログに書きます。

 

私「手術日はいつでしょうか?改めて、入院期間はどれぐらいかかりますか?」

 

H教授「今は2021年8月30(月)で調整していますが、おそらくこの日になります。当院への入院は2021年8月26(木)からです。入院については、別途案内を受けてください。入院期間は1か月から1か月半です。」

 

母親「手術日はもっと早くなりませんか?手術箇所が分かっているなら、がんの進行も心配なので早くても良いかと、、、」

 

H教授「他の先生方との調整もありますし、手術計画ももう少し練りたいですし、仮に1週間早めたとしてもあまり変わりません。」

 

母親「分かりました。」

 

H教授「あとですね、太ももの手術については、私立大学の整形外科の先生に協力してもらいます。ですので、今週の金曜日に私立大学に診察に行っていただきたいのですが、可能でしょうか?」

 

私「可能です。」

 

H教授「また、この後にお時間ありましたら、現在の健全な状態の頸部を超音波機器を使って記録したく、内科に行っていただけないでしょうか?この先、頸部に関する病気にかかった際に、リンパ節を切除している状態よりは、健全な状態の記録があった方が、よりよい症状の発見に役立ちます。そして再度、舌の超音波検査もさせてください。前回実施したときは糸がついている状態でしたので、糸がない状態で結果をとって、手術計画の参考にしたいです。」

 

私「分かりました。」

 

H教授は、「この後は、S先生の指示に従ってください」と言い、H教授は部屋を出ました。

 

S先生「H教授が言ってなかったですが、入院に当たり、PCR検査をもらいます。もし、これで陽性反応が出た場合は、入院もできず、手術日も再調整なりますので、くれぐれも不要な外出は控えてください。でも、美味しいものは食べといてください。笑

 

私「H教授に聞き忘れましたが、私の舌がんのステージはいくつでしょうか.....?」

 

S先生「入院当日にも、再度説明しますが、がんステージはⅢです。もんもんさんの場合は目視できる腫瘍はそこまで大きくないですが、深さがあるので、ステージⅢです。」

 

私「.....分かりました。」
(リンパ節に転移もないため、ステージⅡと思い込んでました。)

 

この後、内科に行きましたが、その日は受診できず、翌日受診することになりました。
舌の超音波検査を済ませ、S先生のところに戻りました。そこで、入院までのスケジュールを改めて言われました。

・2021年8月18日(水)
  ‐ 入院についての説明・注意事項など
  ‐ 外科で頸部の超音波検査

・2021年8月19日(木)
  ‐ PCR検査
  ‐ 口腔ケア・確認

・2021年8月20日(金)
  ‐ 私立大学で太ももの検査・確認

 

この日は、入院までにコロナにかからないように祈りながら、帰宅しました。笑

 

帰宅後に、仕事の上司に電話連絡し、2021年8月10日から(会社の規定でMAXの)3か月間の傷病休暇を申請しました。
※仮に3か月以内に早く退院出来たら、その日までの期間にしてくれます。 
 追加の放射線抗がん剤治療がないことを祈ります.....

 

 早見表 ※更新あり

日付 イベント
(日常生活の変化、検査内容、検査結果など)
治療費
2021年6月上旬 ■左側の舌に違和感を感じはじめる。       ー
2021年7月中旬

■左側の舌が痛み始める。
  鏡で確認すると、
  白い斑点がかった腫瘍が目視で確認できた。

      ー
2021年7月30日

■近くの口腔外科クリニックに初めて行く。
【検査内容】
 ・先生に舌の腫瘍を触ってもらう。
 ・綿棒みたいなもので、舌の腫瘍の表面を擦り、 
    試験管みたいなものに入れる。
【検査結果】
 ・がんの可能性があると診断される。


■痛み止めの処方箋(ロキソニン)を5日分もらう。


■親、会社の上司に舌にがんの可能性があること、
  入院・手術する可能性があることを伝える。

 約3,600円
2021年8月2日

■2回目の口腔外科クリニックに行く。
【検査内容】
 ・生検。 ※実施しなくなった
 ・2人の先生で舌の状態を目視で確認。
【検査結果】
 ・生検は、入院・手術想定の病院で実施する
      ことになった。病院へは、クリニックから
      紹介状を書いてもらうことになった。


■会社の上司に今後の仕事のスケジュールを相談した。

■母親に実家の病院で検査してもらうことを伝えた。

 約1,800円
2021年8月5日 ■実家の福岡へ出発。       ー
2021年8月6日

■紹介状先の病院に初めて行く。
【検査内容】
 ・舌の状態の確認(写真撮影、腫瘍触るなど)。
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ 採血
   ‐ 血圧・体温測定
   ‐ 胸部レントゲン
   ‐ 尿検査
   ‐ 造影CT
   ‐ スパイロ
   ‐ 心電図など
 ・今後の検査スケジュールを説明してもらう。
【検査結果】
 ・舌の状態は悪性に近いため、
  最悪手術する想定として、舌以外の箇所にも
  異常がないか検査する方針になった。


■処方箋を5~7日分もらう。
  ‐ ロキソニン(痛み止め) → 5日分
  ‐ カロナール(痛み止め) → 7日分
  ‐ フロリードゲル(舌の塗り薬) → 5日分 
  ‐ 栄養ドリンク剤 → 7缶

約16,500円
2021年8月10日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ MRI検査
   ‐ 頸部US(エコー検査)
【検査結果】
 ・特になし

 約7,700円
2021年8月11日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・生検
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ 胃カメラ検査
【検査結果】
 ・食道・胃に異常はなし。(健全な状態)

約10,750円
2021年8月13日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・今までの検査結果を説明してもらう。
 ・舌の超音波検査
 ・生検時の糸の抜糸 
【検査結果】
 ・悪性の『がん』と診断される。
 ・手術想定内容は以下だと説明受ける。
   - 左舌2/3切除
   - 左首のリンパ節切除
   - 左腕の皮膚・血管を用いての再建
 ・移植元の可能性が高い左腕で点滴しないよう
  指示される


■追加の処方箋を(カロナール)をもらう。

 約2,500円
2021年8月16日

九州がんセンターでPET検査
 ※結果は明日に大学病院で説明予定

約30,000円
2021年8月17日

紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・PET検査の結果を説明してもらう。
 ・手術内容の説明をしてもらう。
 ・舌の超音波検査
【検査結果】
 ・がんステージⅢと診断される。
・首のリンパ節への転移はないと診断される。
 ・手術想定内容は以下だと説明受ける。
   - 左舌2/3切除
   - 左首のリンパ節切除
   - 左ふとももの皮膚・血管を用いての再建
   - 気管切開


会社の上司に2021年8月10日から、
 3か月間の傷病休暇を申請する。

 約3,000円

 

PET検査の結果共有、そして手術内容の説明【前編】

2021年8月17日(火)の午後、PET検査の結果を聞きに行くために(紹介状先の)大学病院に向かいました。

 

病院に着き、いつも通りの受付をすませ、口腔外科の前で待っていると、前回同様のコの字型の会議室に案内されました。

 

H教授、S先生、Y先生がおり、挨拶し、私と母親は奥の席に座りました。
(父親は仕事で不在です。)

 

私は、首に転移していないか、内心とてもドキドキしていました。。。。。

 

H教授は、はじめに2021年8月13日(金)に説明してくれた内容(舌の腫瘍の状態、首のリンパ節へ転移確率高、再建)をおさらいしてくれました。
※2021年8月13日(金)にしてくれた説明の詳細は、”生検諸々の結果【前編】”・”生検諸々の結果【後編】”に記載しています。

 

その上で説明を続けてくれました。

H教授「PET検査の結果ですが、首のリンパ節への転移はなかったです。ですが、画像検査の正確率が100%ではなく70~80%のため、完全にないとは言えません。」

 

私は首のリンパ節への転移がない結果に、ホッとしました。

 

H教授「PET検査の結果を踏まえて改めて手術内容の説明です。舌については左側2/3切除です。そして切除した箇所には、左太ももから皮膚と血管を持ってくる再建手術を予定しています。前回まで左腕からと言っていましたが、もんもんさんはお仕事でPCを触るということだったので、太ももからとしました。」

 

私も母もうんうんと頷いてました。

 

H教授「また、首の左側のリンパ節を切除します。PET検査で転移は見つかっていなかったものの、がん細胞が潜在している可能性はあり、1年以内に再発という形で再度手術するケースが多いです。再建手術する際は、あらかじめ首のリンパ節を切除するというのが口腔外科内で言われています。一度説明しましたが舌とリンパ節は密接に血液の循環をしています。なので、首のリンパ節が発生源として『がん』となったときに、再建した舌に『がん』が影響しやすい状態になります。折角移植した舌がダメになった場合は、再度、体の一部からまた移植するという形になります。そうしないためにも事前に防ぐという意味もこめて、首のリンパ節も切除します。」

 

私は黙って聞いていました。

 

H教授「最後に、気管切開という喉下あたりに穴をあける手術もします。これは、口腔内が手術の影響で大きく腫れ、気道を塞ぎ、鼻・口から呼吸できなくなるため、実施します。気管切開はだいたい1~2週間で取れます。」

 

しばらく沈黙が続きました。

 

H教授「手術内容をまとめると、”左下2/3切除”、”首の左側リンパ節”、”左太ももからの再建”、”気管切開”の4つになります。また、一方的に説明してしまいましたが、何か質問等ありますでしょうか?」

 

※続きは、次編で書きます。

 

九州がんセンターでPET検査(検査時間が長い、そして治療費が高かったです。)


はじめに、検査時間・治療費を述べると、約3時間・約3万円でした。

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2021年8月16日(月)の午後に、PET検査をするために九州がんセンターに行きました。

→PET(Positron Emission Tomography)検査とは、治療前にがんの有無や広がり、他の臓器へ転移がないか調べたり、治療中の効果を判定したり、治療後に再発がないかを確認するなど、さまざまな目的で行われる精密検査です。

※引用元:PET検査とは:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

 

九州がんセンターに着くと、受付で大学病院から預かっていた資料を渡し、番号札をもらい待つよう指示されました。

 

番号が呼ばれ、指定された部屋に向かいました。


指定された部屋にソファがあり、そこで今回どのようにPET検査を行うか説明を受けました。
流れは以下です。

①さらに奥にある個室で待機してもらう。

②一度呼ぶので、個室から注射室に移動し、注射をする。
 ※ここで、検査に必要な物質を注入する

③個室に戻り、検査に必要な物質が体全体にいきわたるまで、45~60分イスに座り待機する。
 ※この間、いきわたらせたい物質の偏りを出さないため、スマホを触ることや、
  体を動かすことを禁止する。
 ※用意しているウォーターサーバーで水を500ml~1000ml飲む

④再度呼ぶので、トイレを済ませ、検査室に向かう

⑤検査室で、(MRIみたいな)機械で、40分~60分検査する。

⑥検査が「⑤」で完了して問題ないか、確認する。その間は、個室で待機

⑦再度検査が必要な場合は、検査室に向かい、再度検査する

 

上記①~⑦を補足すると、個室は温泉にありそうなリクライニングチェアに、全国の植物・自然の映像がゆっくり流れているテレビが一台ありました。③はスマホも触れないので、とても暇です。⑤はMRIみたいな機械で検査で、横になっているだけでした。⑥・⑦は各30分ぐらいかかりました。

f:id:ymonmonblog:20210910183314p:plain

 

がんセンターに到着して、上記①~⑦が終わり、会計を支払って外に出るまで約3時間程かかりました。
調べましたが、PET検査はどこも2~3時間程かかるそうです。

 

九州がんセンターの建物は、(知らないですが)九州全県の方々が集まる場所なのでしょう、とても大きくごつかった印象でした。笑

 

ちなみに、PET検査は明日、大学病院で説明予定です。

 

 早見表 ※更新あり

日付 イベント
(日常生活の変化、検査内容、検査結果など)
治療費
2021年6月上旬 ■左側の舌に違和感を感じはじめる。       ー
2021年7月中旬

■左側の舌が痛み始める。
  鏡で確認すると、
  白い斑点がかった腫瘍が目視で確認できた。

      ー
2021年7月30日

■近くの口腔外科クリニックに初めて行く。
【検査内容】
 ・先生に舌の腫瘍を触ってもらう。
 ・綿棒みたいなもので、舌の腫瘍の表面を擦り、 
    試験管みたいなものに入れる。
【検査結果】
 ・がんの可能性があると診断される。


■痛み止めの処方箋(ロキソニン)を5日分もらう。


■親、会社の上司に舌にがんの可能性があること、
  入院・手術する可能性があることを伝える。

 約3,600円
2021年8月2日

■2回目の口腔外科クリニックに行く。
【検査内容】
 ・生検。 ※実施しなくなった
 ・2人の先生で舌の状態を目視で確認。
【検査結果】
 ・生検は、入院・手術想定の病院で実施する
      ことになった。病院へは、クリニックから
      紹介状を書いてもらうことになった。


■会社の上司に今後の仕事のスケジュールを相談した。

■母親に実家の病院で検査してもらうことを伝えた。

 約1,800円
2021年8月5日 ■実家の福岡へ出発。       ー
2021年8月6日

■紹介状先の病院に初めて行く。
【検査内容】
 ・舌の状態の確認(写真撮影、腫瘍触るなど)。
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ 採血
   ‐ 血圧・体温測定
   ‐ 胸部レントゲン
   ‐ 尿検査
   ‐ 造影CT
   ‐ スパイロ
   ‐ 心電図など
 ・今後の検査スケジュールを説明してもらう。
【検査結果】
 ・舌の状態は悪性に近いため、
  最悪手術する想定として、舌以外の箇所にも
  異常がないか検査する方針になった。


■処方箋を5~7日分もらう。
  ‐ ロキソニン(痛み止め) → 5日分
  ‐ カロナール(痛み止め) → 7日分
  ‐ フロリードゲル(舌の塗り薬) → 5日分 
  ‐ 栄養ドリンク剤 → 7缶

約16,500円
2021年8月10日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ MRI検査
   ‐ 頸部US(エコー検査)
【検査結果】
 ・特になし

 約7,700円
2021年8月11日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・生検
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ 胃カメラ検査
【検査結果】
 ・食道・胃に異常はなし。(健全な状態)

約10,750円
2021年8月13日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・今までの検査結果を説明してもらう。
 ・舌の超音波検査
 ・生検時の糸の抜糸 
【検査結果】
 ・悪性の『がん』と診断される。
 ・手術想定内容は以下だと説明受ける。
   - 左舌2/3切除
   - 左首のリンパ節切除
   - 左腕の皮膚・血管を用いての再建
 ・移植元の可能性が高い左腕で点滴しないよう
  指示される


■追加の処方箋を(カロナール)をもらう。

 約2,500円
2021年8月16日

九州がんセンターでPET検査
 ※結果は明日に大学病院で説明予定

約30,000円

 

生検諸々の結果【後編】

※前回ブログのH教授「質問はありますか?」の続きになります。

 

私「説明ありがとうございます。『がん』であることは覚悟していました。手術する際、舌が全摘出とかではなさそうで一応ホッとしてます。質問ですが、舌に見えている腫瘍はそこまで大きくないように見えますが、左側は2/3も切除しなければいけないのでしょうか?」

 

H教授「はい。良性の『がん』であれば腫瘍箇所だけで良いですが、悪性の場合だと、腫瘍箇所を中心に+1cmほど余分に切除する形式になるからです。理由は、がん細胞が腫瘍箇所を中心にパラパラと散らばっているからです。その散らばったがん細胞を取りきるために余分に切除します。」

 

私「余分に切除したら、舌にがん細胞の心配はないのでしょうか?」

 

H教授「手術後、切除した舌を精密検査してみないと分からないです。切除する舌の中心を0cm、腫瘍箇所を1cm、余分に切除する箇所を2cmとした場合、約1.5cm以内にがん細胞が集まっていれば、心配はないです。しかし、1.5~2cmにパラパラとがん細胞が見られた場合は、右側や他箇所にも影響している可能性があります。そうなった場合は、放射線治療抗がん剤治療になります。」

 

私「分かりました。手術した後の後遺症はどのようなものでしょうか?」

 

H教授「口腔系については、発話機能・嚥下機能・咀嚼機能に影響が出ます。現在のようには戻りません。あとは味覚も再建した舌では感じることはできません。再建の目的は、あくまで残った右側の舌機能を補助するために行います。首については、リンパ節を切除した側がやせぼったく見えます。また、血行が悪くなるので、むくみやすくなります。人それぞれですが。」

 

私「..........分かりました。入院期間はどれぐらいでしょうか?また、追加で放射線治療抗がん剤治療になった場合の入院期間はどれぐらいでしょうか?会社に伝えなくてはいけなくて。」

 

H教授「入院はだいたい1か月から1か月半です。追加で放射線治療抗がん剤治療はもう1か月半です。」

 

ここに記載していない質問もありますが、私も両親も質問を終えて、H教授は部屋を出ました。

 

S先生「長い間お疲れ様でした。今後移植元の可能性がある左腕で点滴をしないでください。そして、この後お時間ありましたら、舌の超音波検査させていただきたいのですがよろしいでしょうか?その後に、生検時に縫合した糸を抜かしてください。」

 

この後、放射線科に行き、舌の超音波検査を実施しました。
検査は、舌に超音波検査用の機械を直接あて、画像を複数枚撮るものでした。
(生検した箇所に機械が当たった時が痛かったです。笑)

 

舌の超音波検査が終わり、口腔外科に向かい、舌の糸の抜糸をしました。
私は、「手術で切除するならこのままでよいか?」と質問しましたが、S先生に「糸に食べかすなどの汚れがたまってしまうので」と言われ、覚悟を決めて抜糸しました。
抜糸は一瞬だったので、思ったより痛くなかったです。怖さが強かったです。笑

 

この後、次の来院日程を決め、追加の処方箋をもらい帰宅しました。

 

『がん』だと覚悟してても、やはり『がん』と診断され、気持ちが落ち込みまくりました。半端なかったです。この先の人生終わったなとか、仕事どうなるだろうか、人とお喋りするの好きだけどもうできなくなるのか、仕事忙しかったけどどうしてもっと早く病院に行かなかったのか、話し方はどれぐらい変わるんだろうなど。考えたら尽きないかったので、気持ちを落ち着かせるために、帰り道に親にスーパー銭湯に連れて行ってもらいました。バレないように湯船で思いっきり泣きまくりました。笑
(泣きまくったら、気持ちは一応落ち着きました。)

 

 早見表 ※更新あり

日付 イベント
(日常生活の変化、検査内容、検査結果など)
治療費
2021年6月上旬 ■左側の舌に違和感を感じはじめる。       ー
2021年7月中旬

■左側の舌が痛み始める。
  鏡で確認すると、
  白い斑点がかった腫瘍が目視で確認できた。

      ー
2021年7月30日

■近くの口腔外科クリニックに初めて行く。
【検査内容】
 ・先生に舌の腫瘍を触ってもらう。
 ・綿棒みたいなもので、舌の腫瘍の表面を擦り、 
    試験管みたいなものに入れる。
【検査結果】
 ・がんの可能性があると診断される。


■痛み止めの処方箋(ロキソニン)を5日分もらう。


■親、会社の上司に舌にがんの可能性があること、
  入院・手術する可能性があることを伝える。

 約3,600円
2021年8月2日

■2回目の口腔外科クリニックに行く。
【検査内容】
 ・生検。 ※実施しなくなった
 ・2人の先生で舌の状態を目視で確認。
【検査結果】
 ・生検は、入院・手術想定の病院で実施する
      ことになった。病院へは、クリニックから
      紹介状を書いてもらうことになった。


■会社の上司に今後の仕事のスケジュールを相談した。

■母親に実家の病院で検査してもらうことを伝えた。

 約1,800円
2021年8月5日 ■実家の福岡へ出発。       ー
2021年8月6日

■紹介状先の病院に初めて行く。
【検査内容】
 ・舌の状態の確認(写真撮影、腫瘍触るなど)。
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ 採血
   ‐ 血圧・体温測定
   ‐ 胸部レントゲン
   ‐ 尿検査
   ‐ 造影CT
   ‐ スパイロ
   ‐ 心電図など
 ・今後の検査スケジュールを説明してもらう。
【検査結果】
 ・舌の状態は悪性に近いため、
  最悪手術する想定として、舌以外の箇所にも
  異常がないか検査する方針になった。


■処方箋を5~7日分もらう。
  ‐ ロキソニン(痛み止め) → 5日分
  ‐ カロナール(痛み止め) → 7日分
  ‐ フロリードゲル(舌の塗り薬) → 5日分 
  ‐ 栄養ドリンク剤 → 7缶

約16,500円
2021年8月10日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ MRI検査
   ‐ 頸部US(エコー検査)
【検査結果】
 ・特になし

 約7,700円
2021年8月11日

■紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・生検
 ・手術するにあたり、
  舌以外の箇所にも異常なものがないか、
  できる検査から検査
   ‐ 胃カメラ検査
【検査結果】
 ・食道・胃に異常はなし。(健全な状態)

約10,750円
2021年8月13日

紹介状先の病院に行く。
【検査内容】
 ・今までの検査結果を説明してもらう。
 ・舌の超音波検査
 ・生検時の糸の抜糸 
【検査結果】
 ・悪性の『がん』と診断される。
 ・手術想定内容は以下だと説明受ける。
   - 左舌2/3切除
   - 左首のリンパ節切除
   - 左腕の皮膚・血管を用いての再建
 ・移植元の可能性が高い左腕で点滴しないよう
  指示される


■追加の処方箋を(カロナール)をもらう。

 約2,500円

 

生検諸々の結果【前編】

2021年8月13日(水)の午後、8月6日(金)~8月11日(水)までのMRIや生検の結果を聞くために両親と病院に行きました。

 

病院につき、いつも通り受付で診察券を渡し、番号が書かれた紙を受け取りました。その紙を持って、口腔外科の処置室に向かい、番号が呼ばれるまでイスに座って待っていました。

 


通常であれば、前方の大きい電光掲示板に番号が表示され指示された処置室のエリアに行くスタイルでしたが、本日はY先生(若い男性)が迎えに来てくれました。
Y先生は、「こちらへどうぞ、ご両親の方も」と言うと、口腔外科の処置室内の会議室に案内してくれました。

 

会議室に入ると、H教授(温厚そうな男性の先生)、S先生(主治医の女性の先生)、看護師1名が待機していました。
H教授は「もんもんさん、お父様もお母様もどうぞ奥にお座りください」と言い、私・両親は奥側のイスに座りました。

 

ちなみに、会議室はコの字型に机・イス、前方にパソコンモニターが用意されていました。先生たちとは対面形式で向かい合っていました。

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H教授は、私の舌の写真や諸々の検査結果を前のモニターに映しながら説明をはじめました。

H教授「この写真を見てわかるように、もんもんさんの舌には腫瘍があります。言葉悪いですが、我々はこれを悪性が高い『がん』だと推測して、MRI検査や頸部USなど他検査でできるものははやく進められるように検査してきました。そして一昨日は生検もしました。ちなみに生検の結果が悪性の場合は、これだけでは100パーセント病名が特定できないんです。他体箇所に『がん』が転移・存在していないか、『がん』が舌だけなのか、がんセンターで検査して、ようやく病名を特定します。ですが、これまでの検査で70、80パーセントはこれじゃないかなという病名は予想しています。」

 

私も両親もうんうんと頷いていました。

 

H教授「もんもんさんの場合は、口腔扁平上皮癌、いわゆる舌がんです。左側にできてるので左側舌がんとも言います。一般的な舌がんの治療法としては、がんとなっている舌を切らずに放射線抗がん剤治療もありますが、もんもんさんの場合は、ここまで大きいと切除する手術が一番良いと思われます。」

 

私は固まって聞いてました。

 

H教授「また、舌に『がん』ができた場合は、首のリンパ節にも転移しやすいとされています。リンパ節というのは、血のめぐりや免疫機能を発動する小さな基地みないなものです。転移しやすいと言われている理由は、舌と密接に血の循環をしているからです。舌のがん細胞が血にのって、リンパ節に運ばれて、、、、というイメージです。一応、当院の検査ではリンパ節には転移は見られていませんが、がんセンターでは、そこも重点的に診てもらう予定です。」

 

うんうんと頷いていた父親が口を開きました。
父親「もし、『がん』となっている箇所を切除するとして、もんもんの舌はどれぐらい残るんでしょうか?もし、リンパ節にも転移していた場合どうなるんでしょうか?」

 

H教授「がんセンターの結果をみてないのでなんとも言えないですが、左側の2/3ぐらいを切除になると思います。リンパ節も切除になります。もんもんさんの場合は、左側のリンパ節7~10個ぐらい取り除きます。この数は多いですが、今後のためです。舌の『がん』を治療した10名中、2、3名は1年以内に首のリンパに転移が見つかったと報告されています。」

 

H教授は続けました。

 

H教授「先ほど舌を切除すると言いましたが、切除した箇所に他体の皮膚・血管を使移植する再建手術も考えております。再建手術では、腕・太ももを移植元にするケースが多いですが、現在は左腕からの移植を考えています。、、、、ここまで長く話してしまいましたが、何か疑問点等ありましたら遠慮なくしてください。」

 

※次編で続き書きます。

 

生存報告です。手術が無事終わりました。

こんばんは、もんもんです。

 

2021年8月30日(月)に10時間以上の大手術をしましたが、手術は無事に終了しました。現在生きております。笑
(2021年8月30日(月)の手術日のブログでは、次更新するときは、『生検の結果報告』のブログを書きます的なことを言いましたが、まずは生存報告かなって思いました。笑)
(久々にブログを開けましたが、初めてコメントや良いね?(ごめんなさい、あまり分かっておりません。笑)がついていて嬉しかったです。付けてくださった皆様、ありがとうございます。)

 

(今後のブログで詳しく記載しますが、)現在の私の体の状態は、『左舌』は切除した箇所に左太ももから持ってきた皮膚と血管があり、『首』は切除したリンパ節に血がたまらないように血を抜くための管が3本ついており、『のど』には呼吸ができるように気管切開チューブがついており、『鼻からのど下』には栄養剤や薬を直接胃に流すための長い管があり、『右手』は点滴、『左太もも』は15~20cmぐらいのまっずぐな傷口にテープが張ってある状態です。

 

経過は、一応順調だそうです。移植した舌も壊死はしていないし、首からの血の量も良いそうです。このままいけば来週には、首の血向き用の管も取れ、気管切開チューブも取れ、どんどん体の自由が効いてきます。
ただ、術後2週間以内は特に炎症など出る可能性があるということで、まだまだ気を引き締めて生活しなければいけません。

 


私もですが、皆様もコロナ等お気をつけながらより良い生活を送ってくださいませ。

 

では、今回はこのへんで失礼します。