20代男性SE~舌がん体験記(ステージⅣ)~

舌がん(ステージⅣ)の検査・治療体験記を書いています。

地獄の術後1週間 ~1日目【後編】~

こんにちは、もんもんです。

 

前回の「■術後1日目(2021年8月31日)」の続きである、地獄その3『睡眠』前から書いて行きます。

 

■術後1日目(2021年8月31日)

ようやく21時を過ぎました。地獄その2『暑さ』は、冷房(22度)・扇風機(強風)・ドライヤー(COLD)で耐えていました。

 

21時30分過ぎに地獄その1『吸引』しに看護師さんが特別室に入ってきました。私は嫌だと体を揺らして抵抗しました。しかし、看護師さんは「寝ている最中に、カニューレ(気管切開の管)に分泌物が詰まって窒息してしまうかもしれない。だからやらないと。」と言い、私は渋々頷き、10分間のネブライザー後に『吸引』されました。
『吸引』は案の定、気管が刺激されまり、眠気も吹き飛ぶぐらいむせまくりました。涙も出ます。

 

その後、主治医のS先生が特別室に入ってきて、「もんもんさん、寝る前に両手をベットに縛っても良いですか?現状、もんもんさんにはたくさんの管が繋がれていて、術後もあるので、一本でも抜けると、大変な状態になります。寝ている最中に不用意に管を手で取らないためにも、拘束具をつけさせていただきたいです。なお、ナースコールは手元に置いておきます。」と言いました。

 

私は、拘束具を付けられても寝てたら気にならないだろうと思い、頷きました。

 

S先生は、「拘束具は、この後に看護師さんの方でつけてもらいますね。後ですね、睡眠薬を用意しています。おそらく、たくさん管が繋がっているせいで寝つきが悪いと思います。とりあえず、22時の就寝時間に一回入れて、夜中に目が覚めるようなことがあれば、ナースコールを押して追加してもらってください。」と言いました。

 

私は、睡眠薬があるならぐっすり寝れるな~と思いつつ、頷きました。

 

S先生が特別室を出ていき、看護師さんが拘束具を私に装着し始めました。装着しながら看護師さんが「ドライヤーは就寝時間は着けるのやめましょうか。火事になる可能性もあるし、危険なので。」と言いました。

 

私は、そうだよな~と思いつつ、一方で就寝中に暑さで苦しみたくない思いが強く、上半身裸で寝させてもらうように、ホワイトボードで要求しました。

 

看護師さんは頷き、上半身の服を脱がしてくれました。
(だいぶ、涼しい感覚になりました。笑)

 

22時の就寝時間になり、睡眠薬を鼻のチューブから入れてもらいました。

 

看護師さんは「睡眠薬の効果が出るまで30~40分ぐらいかかるよ。何かあったら遠慮なくナースコール押してね。」と言い、特別室出ました。

 

私は、寝るぞ!!!と意気込んで目を閉じました。

 

ここから地獄その3『睡眠』が始まりました。

 

ふと目が覚めました。今何時だろうと思い、スマホを探そうとしましたが、スマホはバックの中にあり、痛みで動ける状態ではないこと、拘束具のせいで手を動かすことができなかったので、あきらめました。

 

再び目を閉じました。が、寝付けません。寝がえりをとても打ちたかったですが、できません。このままだとストレスで目が覚め切ってしまうことを危惧して、追加の睡眠薬を注入してもらうために、ナースコールを押しました。

 

看護師さんの方が、「どうしましたか?」と静かに入室してきました。私は、拘束具を外してもらうようにジェスチャーで伝え、外してもらった後に、ホワイトボードで「追加の睡眠薬をください。それと今何時ですか?」と伝えました。看護師さんは「睡眠薬了解。今は、0時過ぎたところだよ」と答えてくれました。
私は0時と聞いて、発狂しそうになりました。

 

追加の睡眠薬を注入してもらい、目を閉じました。
睡眠薬、全然効果ないじゃん。麻酔みたいな強力なやつないのかな」と思いつつ、気づいたら寝てました。

 

ふと目が覚めました。ナースコールを押し、看護師さんに「何時ですか?」と聞くと、「2時30分だよ」と答えてくれました。

睡眠薬をください。と伝えると、看護師さんは「もう睡眠薬は注入できないの。2時までだったら注入できるんだけど。その時間過ぎちゃうと、次の日まで睡眠薬が効いて、歩いてる最中にフラっとしたり、危険だから。入れてあげたいんだけど、頑張って寝てみて」と言い、断られました。

 

私は、そもそも睡眠薬2時までしか注入できないなら、あらかじめ言ってくれよ。そして、俺動ける状態じゃないけん、睡眠薬入れても大丈夫だろうと思い発狂しそうになりましたが、我慢して頷きました。

 

看護師さんが特別室を出ていき、私は寝ようと努力しました。が、寝れません。
それどころか、今まで気にならなかった気管切開での呼吸に違和感を感じ始め、また背中に『暑さ』を感じ始めました。ドライヤーも使えません。

 

我慢の限界すぎて、ナースコールを押し、ホワイトボードで歩かしてくださいと強く主張しました。この時の心情としては、心のむしゃくしゃをどうにかしたくて、体を動かしたかったです。ですが、看護師さんは「立って歩くのは主治医の先生に聞かないとだめだし、今は点滴も繋がってるから歩ける状態じゃないし、我慢してほしい。」の一点張りでした。

 

私は、仕方がないと自分に何度も言い聞かせ、「分かりました。」と頷きました。

 

この後、この状態・苦しみが今後も続くのか、、、寝ることってこんなにつらいことなのか、、、、想像してた以上に辛い、、、、という『絶望感』、背中の『暑さ』、気管切開の『違和感』で寝れない中、2日目の起床時間の6時を迎えました。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回はここまでです。

 

今回は、地獄その3『睡眠』について、書きました。

動きが制限された状態での『睡眠』がここまで苦しいとは思わなかったです。

普段、寝がえりを打ったり、かゆいところかいたり、鼻で呼吸して『睡眠』できることが幸せのことなんだな~と強く感じた1日でした。笑

 

まさか、1日目だけでここまでブログ書くとは思っていなかったです。笑
ですが、振り返ると、この術後1日目が一番つらかったです。。。

 

2日目からは、管も徐々に抜けていき、体の自由も徐々に効いてきて、1日目ほどの地獄はなくなっていきます。

 

今回も長々と書いてしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

では。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

舌の痛みを感じてから手術までの検査内容・治療費を表でまとめています。
以下のブログに載せています。ご参考までに。

ymonmonblog.hatenablog.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー